報道発表

日・ルクセンブルク外相会談

平成29年5月31日
日・ルクセンブルク外相会談1
日・ルクセンブルク外相会談2

 本31日,午後4時10分から約40分間,岸田文雄外務大臣はジャン・アセルボーン・ルクセンブルク外務・欧州大臣(H.E. Mr. Jean Asselborn, Minister of Foreign and European Affairs, the Grand Duchy of Luxembourg)との間で外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

(1)岸田大臣から,一昨年のルクセンブルクでのアジア欧州会合(ASEM)外相会合の際のおもてなしに感謝する旨述べました。また,現在国際社会において不透明感が増し,内向き傾向や保護主義の動きも見られる中で,自由で開かれたルールに基づく国際社会を維持するため,価値を共有する日本と欧州の連携がますます重要である旨述べるとともに,こうした観点からも,本年,外交関係樹立90周年を迎えるルクセンブルクとの協力を更に強化したい旨述べました。

(2)アセルボーン外務大臣から,二国間関係は,貿易・金融等大変良好であり,現下の国際情勢においては,日本とEUが国連気候変動枠組条約などの多国間システムを維持していくことが重要である旨述べました。

2 日欧協力

 岸田大臣から,強い欧州を支持する,引き続き力強い欧州統合の推進を期待するとともに,英国のEU離脱では,円滑な企業活動の維持に配慮することを要請しました。これに対し,アセルボーン外務大臣から,日本企業の活動を支援したい,また,英国のEU離脱プロセスは,時間も限られていることもあり,様々な困難を伴う旨述べました。両外務大臣は,日EU経済連携協定(EPA)交渉のできる限り早期の大枠合意を実現することで一致しました。

3 北朝鮮

 岸田大臣から,北朝鮮は新たな段階の脅威であり,5月29日にも本年9回目となるミサイル発射を強行した,今は圧力を強化すべきである旨述べるとともに,拉致は安倍政権の最重要課題である旨述べました。これに対し,アセルボーン外務大臣から,日本の立場を支持する旨述べ,引き続き両国がよく意思疎通をしていくことで一致しました。


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