ルクセンブルク大公国
日・ルクセンブルク外相会談


11月5日,午後4時20分から約35分間,アジア欧州会合(ASEM)外相会合出席のためルクセンブルク大公国を訪問している岸田文雄外務大臣は,ジャン・アセルボーン・ルクセンブルク大公国外務・欧州大臣(H.E.Mr. Jean Asselborn, Minister of Foreign and European Affairs, Grand Duchy of Luxembourg)と外相会談を実施しました。概要は以下のとおりです。
1 冒頭
アセルボーン大臣から,岸田大臣のルクセンブルク訪問に歓迎の意を表するとともに,日本はアジアにおける最も重要な国の一つである,皇室・大公家間の長年の親密な関係もあり,ルクセンブルクと日本との関係は常に良好であると認識している旨述べました。
岸田大臣からは,御招待を受けていたルクセンブルク訪問が実現して嬉しい,また,7月のベッテル首相の訪日は大変有意義であり,その際の合意を受けて,先月経団連のルクセンブルク訪問が実現したことは喜ばしい旨述べました。
2 二国間関係
両大臣は,皇室・大公家は長年に亘り親密な御関係にあり喜ばしいとの思いを共有しました。また,両大臣は,近年の両国間の頻繁な要人往来を歓迎しつつ,日本と世界有数の金融センターであるルクセンブルクとの経済関係を更に強化することで一致しました。
3 日EU関係
岸田大臣から,日EU・EPAの本年中の大筋合意,,日EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)の早期妥結が重要である旨述べたのに対し,アセルボーン大臣からルクセンブルクは日EU・EPAの早期締結を支持している旨述べました。また,岸田大臣から,福島県産等の日本産食品等の輸入規制緩和・撤廃に関するEU議長国としての協力を要請したのに対し,アセルボーン大臣から,緩和・撤廃に向けて協力していきたい旨述べました。
4 安保理改革
岸田大臣から,日本は安保理改革を重視している旨述べるとともに,ルクセンブルクのルーカス国連常駐代表が安保理改革に関する政府間交渉議長に任命されたことを歓迎しており,今期会期中に具体的成果を得たい旨述べました。両大臣は両国が安保理改革の早期実現について緊密に協力していくことで一致しました。
5 地域情勢
両大臣は欧州における難民問題についても意見交換を行いました。