報道発表

ガーナに対する無償資金協力
(「ガーナ国際回廊改善計画」及び「貧困削減戦略計画(保健セクター)」)に関する書簡の交換

平成29年4月3日

1 4月1日(現地時間3月31日),ガーナ共和国の首都アクラ市において,我が方吉村馨駐ガーナ大使と先方シェリ・アヨコー・ボチュウェイ外務・地域統合大臣(Hon.Shirley Ayorkor Botchwey, Minister of Foreign Affairs and Regional Integration)との間で,総額64億円5,900万円を限度とする2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

2 各案件の概要は以下のとおりです。

(1)ガーナ国際回廊改善計画(供与限度額:62億5,900万円)
 この協力は,著しい渋滞により円滑な交通を阻害しているテマ市のテマ交差点の立体化を行うとともに,中部州の国道8号線の改修を行うことにより,対象道路の円滑かつ安全な道路交通の確保を図り,もってガーナの経済インフラ向上に寄与するものです。  我が国は2016年8月にケニアで開催したTICAD VIにおいて,「質の高いインフラ投資」の推進による連結性の強化を推進するため,ガーナを含む西アフリカ成長地域を総合開発の三重点地域の一つと位置付けているほか,約100億ドルの質の高いインフラ投資を実施することを表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力はこれらを具体化するものです。

(2)貧困削減戦略計画(保健セクター)(供与限度額:2億円)
 この協力は,保健サービスの地域間格差が顕著なガーナにおいて,コミュニティレベルの保健所を拠点とした基礎的保健サービスを提供するCommunity –based Health Planning and Services Policy(CHPS政策)の推進強化を目的に財政支援を行い,もって同国における保健サービスの改善に寄与するものです。
 我が国は2016年8月にケニアで開催したTICAD VIにおいて,ガーナをユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)推進国に選定し,アフリカにおけるUHCを推進することを表明しており,この協力はこれを具体化するものです。

(参考)ガーナ共和国基礎データ
ガーナ共和国はアフリカの西部に位置し,国土面積は約23.9万平方キロメートル(日本の約3分の2),人口は約2,741万人(2015年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約1,480米ドル(2015年,世界銀行)。


報道発表へ戻る