報道発表
ナイジェリア・チャド湖地域に関するオスロ人道会合
平成29年2月24日
1 2月24日,オスロにおいて,ナイジェリア・チャド湖地域に関するオスロ会合が開催され,我が国を代表して國方俊男駐ノルウェー大使が出席しました。
2 チャド湖周辺国(カメルーン,チャド,ナイジェリア,ニジェール)では,イスラム過激派組織ボコ・ハラムのテロ行為により,多くの住民が避難を余儀なくされ,1,000万人以上が支援を必要とするなど,深刻な人道危機に瀕しています。
3 チャド湖地域における人道状況に関する重大な懸念を関係国と共有する我が国は,同会合において,この地域の人道状況改善のため,約4,800万ドルの支援を行うことを表明しました。
4 我が国は,昨年8月にナイロビで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカが直面する主要課題の一つとして,社会の安定化促進(PDF)を取り上げました。引き続き国際社会と緊密に連携してチャド湖地域の人道状況の改善に取り組んで行きます。
(参考)ナイジェリア・チャド湖地域に関するオスロ人道会合
(1) 2014年からナイジェリア北東部を中心としてイスラム過激派組織ボコ・ハラムによるテロ行為が繰り返され,ナイジェリア北東部と国境を接するカメルーン,チャド,ニジェールにおいても多くの住民が被害を受けている。国連の発表では,1,070万人が支援を必要としており,700万人以上が食料不足に苦しみ,230万人が避難を余儀なくされている。
(2) 本件会合は,2月24日,ノルウェーの首都オスロにおいて,ドイツ,ナイジェリア,ノルウェー,国連のイニシアティブで開催された。ブレンデ・ノルウェー外相が議長を務め,チャド湖周辺国(カメルーン,チャド,ナイジェリア,ニジェール)の政府要人及びガブリエル・ドイツ外相などが参加した。