報道発表
第24回アジア輸出管理セミナーの開催(結果)
平成29年2月23日

1 2月21日から23日まで,第24回アジア輸出管理セミナー(一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)主催,外務省・経済産業省共催)が,TKPガーデンシティ品川において開催されました。
2 21日に行われた開会式において,武井俊輔外務大臣政務官が挨拶し,北朝鮮の核・ミサイル能力の増強がアジアのみならず国際的な不拡散体制への新たな段階の脅威となる中,大量破壊兵器等の不拡散・輸出管理強化に向けた取組の重要性は一層高まっていると述べました。
3 このセミナーは,北朝鮮などの懸念国・地域やテロリスト団体などに対する大量破壊兵器等の開発に転用可能な物資・技術の拡散を防止するため,アジア各国・地域の輸出管理関係者の意識向上と信頼醸成,輸出管理能力の強化を図り,アジア地域及び国際的な不拡散の取組を促進することを目的として開催されました。セミナーには,ASEAN諸国,中国,韓国,インド等に加え,アジア地域の輸出管理強化に共通の利益を持つ米国,オーストラリア,カナダ,英国,フランス,ドイツ等の政府の輸出管理関係者,国際輸出管理レジームや国連関係者など,45の国・地域・国際機関等から約190名が参加しました。
4 セミナーでは,北朝鮮による核実験を受けて昨年11月に採択された安保理決議第2321号について,国連北朝鮮制裁委員会専門家パネル委員から各国の決議履行に向けた取組強化の必要性を呼びかけた他,参加各国からテロ対策の一環としての輸出管理の重要性や具体的な取組が紹介されるなど,昨今の国際的な安全保障環境の変化や,それを受けた各国の取組の強化を反映して活発な意見交換が行われました。