報道発表

バングラデシュに対する無償資金協力「第三次初等教育開発計画」に関する書簡の交換

平成29年2月8日

1 本8日(現地時間同日),バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて,我が方渡邉正人駐バングラデシュ大使と先方カジ・ショフィクル・アゾム財務省経済関係局次官(Mr. Kazi Shofiqul Azam, Secretary (In-charge), Economic Relations Division, Ministry of Finance)との間で,供与額5億円の無償資金協力「第三次初等教育開発計画」(The Third Primary Education Development Programme)に関する書簡の交換が行われました。

2 これまで我が国などが教育分野の支援を継続してきたバングラデシュでは,初等教育就学率が向上し,現在では9割を超えました。しかし,初等教育を卒業する生徒の割合を示す修了率は未だ8割程度にとどまり,修了率を改善するための教育の質の向上が急務となっています。この協力は,バングラデシュ政府の教育プログラムである「第三次初等教育開発計画」に対する財政支援を通じ,質の高い初等教育の完全普及という同国の政策目標の達成を包括的に支援するため,援助資金を直接先方政府に供与するものです。

3 この協力では,我が国がバングラデシュでこれまで実施してきている技術協力プロジェクト「小学校理数科教育強化計画」等から得られた成果・教訓を活かしつつ,同国政府に対する政策レベルの支援を強化することにより,同国初等教育の課題である質の向上に向けた高い開発効果が期待されます。

(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ
 バングラデシュ人民共和国は,面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割),人口約1億5,940万人(2015年,バングラデシュ統計局)であり,人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,190米ドル(2015年,世界銀行)。


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