報道発表
杉山外務事務次官とブリンケン米国国務副長官の会談
平成29年1月6日
本6日午前2時30分(現地時間5日午後0時30分)から約40分間,訪米中の杉山晋輔外務事務次官は,トニー・ブリンケン米国国務副長官(Mr. Tony Blinken, Deputy Secretary of State of the United States)と会談したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,杉山次官から,昨年12月のホノルルでの日米首脳会談では,日米同盟を未来に向けて更に強化していくことが重要であるとの認識で一致し,この4年間を総括する有意義な会談となった,また,安倍晋三内閣総理大臣とオバマ大統領によるアリゾナ記念館訪問とそれに続くステートメントは,日米の和解の力を世界に力強く発信する歴史的な機会となった旨述べつつ,ブリンケン副長官始め国務省によるこれまでの協力に対する謝意を表明しました。これに対し,ブリンケン副長官から,杉山次官を始め外務省による協力に心から感謝したい旨の発言があり,両者は,日米同盟は日米両国を含むアジア太平洋地域の安定と繁栄の礎であり,更に強化していく必要があるとの点で一致しました。
2 両者は,地域情勢についても意見を交換し,アジア太平洋地域の安全保障環境がより一層厳しさを増しているとの認識を共有し,北朝鮮情勢等について,米国次期政権発足後も日米や日米韓で更に緊密に連携・協力していくことが重要との点で一致しました。
3 また,杉山次官より,慰安婦問題に関する日韓合意について,日韓両政府が責任をもって実施していくことが引き続き重要であり,これに逆行することは建設的でない旨説明したのに対し,ブリンケン副長官から,米国政府としても同合意を支持しており,これが双方によって着実に履行されることを強く期待する旨の発言がありました。