報道発表
カンボジアに対する国連世界食糧計画を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
平成28年9月23日
1 9月23日(現地時間同日),カンボジアの首都プノンペンおいて,我が方隈丸優次駐カンボジア大使と先方ジャンピエトロ・ボルディグニョン国連世界食糧計画(WFP)カンボジア事務所所長(Mr. Gianpietro Bordignon, Cambodia Country Director, the United Nations World Food Programme)との間で,カンボジアに対するWFPを通じた食糧援助として,総額2億2,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
2 カンボジアは,農村部のインフラ整備の遅れや,かつての内戦時に埋設された地雷等による障害の影響から,農業生産基盤は不十分であり,慢性的な食糧不足の状況にあります。昨年の干ばつにより河川水位が例年より大幅に低い状況が続く中,本年も引き続きエルニーニョ現象の影響で干ばつが発生しています。これらの影響により,同国における重要なタンパク源である魚の生産量が大きく減少しており,食糧価格の高騰に伴う家庭の購買力の低下により国民のタンパク源の摂取が困難となるなど,より一層栄養・食糧事情が悪化する可能性があります。
3 今回の協力は,カンボジア政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食糧(東日本大震災の被災地で生産された魚缶詰)を供与することにより,同国の食料安全保障を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。