報道発表

スリランカほか10か国に対する国連世界食糧計画を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換

平成28年9月9日

  1. 1 本9日(現地時間同日),イタリアの首都ローマにおいて,我が方梅本和義駐イタリア大使と先方アーサリン・カズン国連世界食糧計画(WFP)事務局長(Ms.Ertharin Cousin, Executive Director, the United Nations World Food Programme)との間で,スリランカほか10か国に対するWFPを通じた食糧援助として,総額22億2,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

    食糧援助の供与対象国(カッコ内は供与額)

    (1)スリランカ (2億3,000万円)
    (2)ウガンダ (2億6,000万円)
    (3)ガンビア (1億3,000万円)
    (4)ギニア (3億9,000万円)
    (5)ギニアビサウ (1億3,000万円)
    (6)コンゴ共和国 (1億2,000万円)
    (7)シエラレオネ (2億円)
    (8)ジブチ (1億4,000万円)
    (9)マダガスカル (2億4,000万円)
    (10)リベリア (2億4,000万円)
    (11)ルワンダ (1億4,000万円)
    (注)このうち,スリランカ,ギニアビサウ及びコンゴ共和国に対しては,東日本大震災の被災地産加工品(魚缶詰)を供与します。

    2 各国事情

    (1)スリランカでは,約240万人が食糧援助を必要とする状況であり,子供と女性の約4分の1が栄養失調の状態にあります。また,季節風の影響を強く受ける島国であるとの特質から豪雨などの自然災害が頻発し,特に低所得者の食糧と栄養に悪影響を与えています。

    (2)ウガンダの北東部(カラモジャ地域)では,人口の74.2%が貧困状態にあります。現状,北部カラモジャ地域では穀物価格が高騰しており,食糧へのアクセスが難しくなっています。そのため,児童の36.9%は栄養失調状態に置かれています。

    (3)ガンビアは,2014年の国連開発計画(UNDP)の人間開発指数(HDI)で188か国中175位にランクされており,2016年には15万人が危機的な食糧不足に陥ると試算されています。

    (4)ギニアでは,約160万人が食糧不足の状況にあるとされています。さらに,一昨年来のエボラ出血熱大流行により,同国の経済・財政状態は著しく悪化しており,国民の食糧事情は一層深刻化しています。

    (5)ギニアビサウは,2015年3月にブリュッセルで開催された同国の支援国会合で,国際社会から10億ユーロ以上の支援プレッジが表明されましたが,同年8月に政治危機に陥り,現在も政治不安が続いています。そのため,多くの開発ドナーが二国間の援助を見合わせており,国民が貧困に苦しんでいるところ,人道的観点からWFPを通じた食糧援助を実施するものです。

    (6)コンゴ共和国では,2014年の人間開発指数が198か国中150位と相対的に低迷しており,学校給食を通じた初等教育の支援は喫緊の課題となっています。

    (7)シエラレオネは,2014年の人間開発指数が187か国中183位であり,エボラ出血熱の流行により,国内市場や近隣諸国との貿易の停滞が生じ,約120万人に食糧支援が必要な状況となっています。

    (8)ジブチの食糧自給率は2~3%と極めて低く,食糧の多くを輸入に依存しています。また,隣国のソマリア,エチオピア及びイエメンから大量の難民が押し寄せ,同国経済を圧迫している状況にあります。

    (9)マダガスカルでは,南部を中心とする地域で約190万人の住民が食糧安全保障上の問題に直面しています。同地域では,47%の子供が慢性的な栄養失調の影響を受けており,栄養失調対策は同国にとり喫緊の最優先事項の一つとなっています。

    (10)リベリアでは,国民の30%以上が食糧不足の状況にあると推計されており、更に乾期(7~9月)には状況が一層厳しくなることが予想されています。

    (11)ルワンダでは,国民の約60%が絶対的貧困ラインの下での生活を余儀なくされているほか,コンゴ民から81,000人,ブルンジから50,000人の難民を受け入れており,食糧事情は非常に悪化しています。

    3 今回の協力は,このような状況の中,被援助国政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食糧を供与することにより,各国の食料安全保障を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。


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