報道発表

チャドに対する国連世界食糧計画を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換

平成28年8月10日

1 8月9日(現地時間同日),チャドの首都ンジャメナおいて,我が方岡村邦夫駐チャド大使(カメルーンにて兼轄)と先方マリー・エレン・マクグローティ国連世界食糧計画(WFP)チャド事務所所長(Ms. Mary-Ellen Mcgroarty, Chad Country Director, the United Nations World Food Programme)との間で,チャドに対するWFPを通じた食糧援助として,総額2億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

2 チャドは,アフリカの内陸国であり,国土の約3分の2が砂漠地帯という制約から,伝統的に綿花と畜産を中心産業とする最貧国の一つであり,政情不安に伴う治安情勢の悪化のため,国民に対する貧困対策等に大きな改善が見られず,多くのチャド人は貧困や食糧・栄養危機に直面しています。このような状況を踏まえ,同国政府は,国家開発計画及び国家食糧安全保障プログラムを策定し,これらを通じて同国国内の貧困削減を進め,もって同国国内の政治・社会の安定化に取り組んでいます。また,本年はアフリカで第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)が開催予定であり,本件食糧援助は,我が国がTICAD Vにおける「横浜行動計画2013-2017」で公表した食糧安全保障・栄養分野の支援を具体化するものでもあります。

3 今回の協力は,チャド政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食糧を供与することにより,同国の食糧安全保障を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。


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