報道発表
コンゴ共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換
1 7月18日(現地時間同日),コンゴ共和国の首都ブラザビル市において,野口修二在コンゴ共和国臨時代理大使とシプリアン・シルベストル・マミナ外務・協力・在外コンゴ人省次官(Mr. Cyprien Sylvestre MAMINA, Secretary General of the Ministry of Foreign Affairs, Cooperation and Congolese abroad)との間で,供与額2億円の無償資金協力(経済社会開発計画)に関する書簡の交換が行われました。
2 コンゴ共和国は,豊富な天然資源(石油,天然ガス等)を擁していますが,1990年代後半からの国内情勢の不安定化により,社会開発と経済発展が停滞しており,人口の約半数を占める貧困層と富裕層の格差是正,経済の多角化,投資環境の整備等が急務となっています。
3 この協力は,コンゴ共和国政府に対し,東日本大震災の被災地を含む地方で生産される機材・製品等(医療機材等)を供与することにより,同国の経済社会開発を支援するのみならず,これら機材・製品等に対する認知度の向上を図り,継続的な需要を創出し,我が国の地域経済の活性化及び被災地の復興にも貢献するものです。また,医療機材等の供与を通じて,コンゴ共和国の医療サービスの質向上及び感染症対策の強化を図ることにより,同国の経済成長及び国内格差の是正を図ることが期待されます。
4 我が国は,2013年6月に開催された第5回アフリカ会議(TICAD V)において,「保健分野に対する500億円(5億ドル)の支援」を実施することを表明(PDF)しており,この協力は同公約を具体化するものです。
(参考)コンゴ共和国基礎データ
面積約34.2万 km2(日本の約0.9倍), 人口460万人(2014年,国連人口基金), 人口一人当たり国民総所得(GNI)は2,710ドル米ドル(2014年,世界銀行)。