報道発表
日・EU外相電話会談
本29日,午後3時30分から約30分間,岸田文雄外務大臣は,フェデリカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(Ms. Federica Mogherini, High Representative of the European Union for Foreign Affairs and Security Policy, Vice-President of the European Commission)と日・EU外相電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
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(1)岸田大臣から,英国のEU離脱に関連し,今後の新たなEU・英国関係への移行プロセスが円滑に進むことへの期待とともに,引き続き国際の平和,安定,繁栄のためにEUと緊密に協力・連携していきたい,日本企業はじめ多くの我が国関係者は今後の影響に関心を有しているので,EUとの間で緊密に情報交換していきたい旨述べました。
(2)また,岸田大臣から,現在交渉中の日・EU経済連携協定(EPA)及び日・EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)の交渉も引き続き年内早期妥結に向け共に努力していきたい旨述べました。
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(1)これに対し,モゲリーニ上級代表より,現在の状況下でG7議長国の日本と認識を共有し連携することは重要である,英国国民投票の結果は尊重するが残念なもの,EUとしては迅速に必要な対応を行い,市場を含む不安感を解消したい,EUは結束し,強くあり続けることが重要と述べました。
(2)また,モゲリーニ上級代表より,
ア 昨日公表したEUのグローバル戦略に基づきEUが結束して国際社会で対応していくことが重要。この中で日本のようなパートナーとしっかり協力していきたい。
イ 現時点でEUは何も変わっていない。英国も離脱交渉がまとまるまではEUの加盟国として貢献。
ウ 英国との間では,まだ交渉は始まっていないが,離脱交渉の中で,欧州の一員としての緊密な関係を作っていくことになろう。
エ 日・EUのEPA及びSPAを可能な限り早く合意に向けて交渉を進めていくことを確認したい と述べました。
3 最後に両者は今後も様々な分野で緊密に協力・連携していくことを確認しました。