報道発表

エチオピア平和支援訓練センターに対する自衛官の国際コンサルタント派遣

平成28年5月30日

1 我が国は,エチオピア平和支援訓練センター(FDRE-PSTC)からの要請を受け,同センターが実施する「紛争予防」研修コースに関する国際コンサルタントとして,自衛官1名(浦上法久2等陸佐)を,5月31日から6月17日まで派遣することを決定しました。

2 我が国は,平和が開発の前提条件であるとの認識の下,アフリカ諸国の平和維持能力向上と地域の安定維持のため,アフリカにあるPKO訓練センターへの支援を実施しています。今次派遣も,その一つであるエチオピア平和支援訓練センターに対する我が国の支援の一環として実施するものです。浦上2等陸佐は,同センターの正式開所前からカリキュラムの策定・運営に携わり,エチオピア側から高い評価を得ており,今次派遣要請についても,かかる評価を背景に行われたものです。

3 我が国としては,今後とも財政面だけでなく,我が国の有為な人材を活用し,アフリカの平和と安定のために意義ある支援を行っていく考えです。

(参考1)アフリカのPKO訓練センターに対する我が国の支援
 我が国政府は2008年から,アフリカの13か所のPKO訓練センター(エジプト,マリ,ガーナ,ナイジェリア,ベナン,トーゴ,カメルーン,エチオピア(2か所),ルワンダ,ケニア,タンザニア,南アフリカ)に対し,総額4,200万ドル以上の支援を実施。施設修復・建設,機材供与,研修等を行ってきている。人材面においては,アフリカのPKO訓練センター計8機関に対して日本人講師・コンサルタント延べ43名(うち自衛官延べ21名)を派遣。

(参考2)エチオピア平和支援訓練センターに対する我が国の支援
 エチオピアのPKO訓練センターであるFDRE-PSTC(Federal Democratic Republic of Ethiopia, Peace Support Training Center)は,エチオピア国防省の下,地域の平和支援活動の能力向上を目的に2012年に活動を開始し,2015年6月正式に開所した。武装解除,治安部門改革,小型武器,選挙監視等に関する訓練を,国内人材のみならず,東アフリカ待機軍やアフリカ連合の要員に対しても実施している。我が国は,UNDPを通じ,同センターの講義棟建設,紛争予防・紛争管理・紛争後復興コースの策定・実施等のためにこれまで計114万ドルを支援するとともに,2014年以降,自衛官(浦上2等陸佐)を計4回派遣している。


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