報道発表
モーリタニア・イスラム共和国に対する無償資金協力
「国立ヌアクショット公衆衛生学校拡張・機材整備計画」に関する書簡の交換
1 5月9日(現地時間同日),モーリタニア・イスラム共和国の首都ヌアクショット市において,我が方清水久継駐モーリタニア大使と先方エル・モクタール・ジャイ経済・財務大臣(H.E. Mr. El Moctar DJAY, Minister of Economy and Finance, Islamic Republic of Mauritania)との間で,供与限度額11億8,200万円の無償資金協力「国立ヌアクショット公衆衛生学校拡張・機材整備計画(Project for Extension and Equipment Provision for the National School of Public Health of Nouakchott)」に関する書簡の交換が行われました。
2 この協力は,国立ヌアクショット公衆衛生学校に新校舎を建築し,教育用機材を供与することにより,同校の教育環境の改善とともに保健人材の育成数の増加を図り,もって都市部における貧困削減に寄与するものです。
3 モーリタニア政府は,「保健人材開発戦略」(2006~2015年)及び「国家保健開発計画」(2012~2020年)を策定し,保健人材開発に取り組んでいるものの,人材育成環境整備は未だ不十分な状況です。同国において主要な公衆衛生学校である同校に対するこの協力は,同国政府の方針の促進に寄与することが期待されます。
4 我が国は,2013年6月に開催した第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,アフリカの保健分野における500億円の支援及び12万人の人材育成に加えて,「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」(UHC)の実現に向けた保健システムの強化に対して支援(PDF)していくことを表明しており,この協力はこれを具体化するものです。
(参考)モーリタニア・イスラム共和国基礎データ
モーリタニア・イスラム共和国はアフリカ西部に位置し,面積約103万平方キロメートル(日本の約2.7倍),人口約397万人(世界銀行,2014年),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,270米ドル(世界銀行,2014年)。