報道発表

ケニアに対する円借款に関する書簡の交換

平成28年3月9日

1 本9日(現地時間同日),ケニア共和国のナイロビにおいて,我が方寺田達志駐ケニア大使と先方ヘンリー K.ロティッチ財務長官(Mr. Henry K. Rotich, Cabinet Secretary to the National Treasury)との間で,456億9,000万円を限度とする円借款「オルカリアV地熱発電開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

2 対象案件の概要(案件位置図(PDF)別ウィンドウで開く
 この計画は,ケニア中部のオルカリア地熱地帯において,地熱発電所等の建設を行うことにより,同国における電力供給量の増加及び安定化を図り,もって投資環境の改善等を通じた同国の持続的な経済・社会の発展の促進に寄与するものです。

3 供与条件

(1)金利年0.20%
(2)償還期間30年(10年の据置期間を含む)
(3)調達条件一般アンタイド

4 ケニア政府は,国家開発計画「Vision2030」において,電力開発をその達成を支える基盤として位置付けています。また我が国の対ケニア共和国国別援助方針では,重点分野として「経済インフラ整備」を掲げ,「産業活動に欠かせない電力供給の不足を緩和すべく,環境との両立や住民との関係に配慮した上でのエネルギー資源の開発」支援を行うこととしており,これまでも電力セクター分野に対して技術協力プロジェクト等による支援を実施してきています。
 さらに,我が国は2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において「2,000億円の低炭素エネルギー支援」を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており,この協力はこの方針に合致するものです。

(参考)ケニア共和国基礎データ
 ケニア共和国はアフリカの東部に位置し,面積約58万平方キロメートル(日本の約1.5倍)を有し,人口は約4,435万人(世界銀行,2013年),一人当たり国民総所得(GNI)は約840米ドル(世銀,2012年)の国であり,円借款供与条件表上の「貧困国」に位置付けられる。


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