報道発表
アフガニスタンに対する国連児童基金を通じた無償資金協力「小児感染症予防計画」に関する書簡の交換
1 2月17日(現地時間同日),アフガニスタン・イスラム共和国の首都カブールにおいて,我が方髙橋博史駐アフガニスタン大使と先方アキール・アイヤー・国連児童基金(UNICEF)アフガニスタン事務所代表(Mr. Akhil Iyer, Representative, United Nations Children's Fund Afghanistan Country Office)との間で,17億4,800万円の無償資金協力「小児感染症予防計画」(The Project for Infectious Diseases Prevention for Children)に関する交換公文の署名式が行われました。
2 アフガニスタンの基本的保健指標は,開発途上国の中でも劣悪で,特に5歳未満児死亡率は,出生1,000人あたり97人と,世界で16番目に高い状況にあります(2015年UNICEF世界子ども白書)。これまで我が国は,UNICEF等と協力して,ポリオをはじめとする感染症対策を支援してきていますが,引き続き国際的な取組が必要とされています。
3 小児感染症予防計画は,UNICEFを通じ,アフガニスタン全土において,ポリオ・ワクチン,BCG定期予防接種ワクチン,はしか定期予防接種ワクチンを子どもと出産適齢期の女性を対象に供与するとともに,予防接種への参加を促進するための啓発活動等を実施するものです。この計画の実施により,アフガニスタンにおけるポリオ等小児感染症の予防・撲滅に貢献し,アフガニスタンの乳幼児死亡率の低下につながることが期待されます。
(参考)アフガニスタン・イスラム共和国基礎データ
アフガニスタン・イスラム共和国の人口は約3,163万人(2014年,世界銀行)。面積は65.2万平方キロメートル(日本の約1.7倍)。1人当たりの国民総所得(GNI)は680米ドル(2014年,世界銀行)。