報道発表
ナイジェリアに対する無償資金協力に関する書簡の交換
平成28年2月12日
1 2月11日(現地時間同日)ナイジェリア連邦共和国のアブジャにおいて,我が方草桶左信駐ナイジェリア大使と先方ウドマ・ウド・ウドマ予算・国家計画大臣(H.E.Sen. Udoma Udo Udoma, Minister of Budget and National Planning of the Federal Republic of Nigeria)との間で,供与限度額13億1,700万円の無償資金協力「アブジャ電力供給施設緊急改修計画」に関する書簡の交換が行われました。
2 この計画は,アブジャ首都区及び周辺地域の電圧安定化のため,アポ変電所,ケフィ変電所の機材改修と変電所の技術者に対する運転・維持管理のための研修を実施するものです。ナイジェリアの電力事情は,ピーク時の需要に対して発電設備容量がその半分程度に留まっていることに加え,無効電力(電源と負荷間の往復のみでエネルギー消費されない電力)の割合が高いことが安定した電力供給の妨げとなっています。この計画により,電力環境の改善を図り,もってナイジェリアの持続的な経済・社会発展の促進に寄与することが期待されます。
3 我が国は,2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,「インフラ分野における6,500億円の公的資金の投入」を表明(PDF)しており,この計画はこれを具体化するものです。
(参考)ナイジェリア連邦共和国基礎データ
ナイジェリア連邦共和国は西アフリカに位置し,面積約92万3千平方キロメートル(日本の約2.5倍)を有し,人口1億7,850万人(国連人道基金(UNFPA),2014年),1人当たり国民総所得(GNI)は約2,950ドル(世界銀行,2014年)の国。