報道発表
アジア海賊対策地域協力協定情報共有センター次期事務局長の任命
平成28年2月4日
1 本4日,アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)総務会による任命手続により,黒木雅文外務省参与がReCAAP情報共有センター(ISC)事務局長に就任することになりました。正式な就任は本年4月になります。
2 シンガポールに設置されているReCAAP ISCは海賊・海上武装強盗対策のための地域協力を促進する国際機関です。我が国はReCAAPの作成交渉を主導し,歴代事務局長及び事務局長補(プログラム部長)を派遣するなど同センターの活動を支援してきました。
3 我が国としては,黒木次期事務局長の下でReCAAPの活動が強化されることを期待しており,今後も沿岸国の海上保安能力向上を支援し,アジアの海賊・海上武装強盗対策に積極的に貢献していく考えです。
(参考1)アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP: Regional Cooperation Agreement on Combating Piracy and Armed Robbery against Ships in Asia)
- 2001年のASEAN+3首脳会議において,アジアの海賊問題に有効に対処すべく地域協力促進のための法的枠組みを作成することを我が国が提唱。その後の協定交渉を主導。2004年に採択され,2006年発効。協定に基づき海賊等の情報共有等を実施する情報共有センター(ISC: Information Sharing Center)事務局がシンガポールに設置されている。
- 締約国:20か国(日本,シンガポール,ラオス,タイ,フィリピン,ミャンマー,韓国,カンボジア,ベトナム,インド,スリランカ,中国,ブルネイ,バングラデシュ,ノルウェー,オランダ,デンマーク,イギリス,オーストラリア,米国)
(参考2)黒木雅文外務省参与
1974年外務省入省。元駐カンボジア大使,前駐セルビア大使,平成27年7月から現職。本年4月にReCAAP ISC事務局長に就任予定。任期3年。