報道発表
岸田外務大臣とリム・ジョクセン・ブルネイ首相府大臣兼第二外務貿易大臣の会談


本28日午後5時25分から約30分間,岸田文雄外務大臣はリム・ジョクセン・ブルネイ首相府大臣兼第二外務貿易大臣(Pehin Orang Kaya Pekerma Dewa Dato Seri Paduka Lim Jock Seng, Minister at Prime Minister’s Office and Second Minister of Foreign Affairs and Trade of Brunei Darussalam)と会談したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,岸田大臣から,ブルネイからの長年に亘る液化天然ガスの安定的供給に謝意を示すとともに,二国間関係及び日ASEAN関係の発展のために緊密に連携したい旨述べました。これに対し,リム大臣から,ブルネイは産業多角化を重視しており,日本とどのような協力を進められるかを検討していきたいと述べたところ,岸田大臣からブルネイが重視するICT分野も含めいかなる協力があり得るか,しっかり調査し協力していきたい旨応じました。
2 また,両大臣は,人的交流を促進していくことで一致したほか,リム大臣より日本の国連安保理常任理事国入りに対する支持が表明され,岸田大臣より謝意を表明するとともに引き続きの理解と支持を求めました。また,岸田大臣から,東日本大震災後のブルネイの輸入規制措置の早期撤廃について働きかけを行いました。
3 更に,岸田大臣から,ASEANの対日調整国であるブルネイとの関係を重視している旨述べるとともに,7月のASEAN関連外相会議に向けて,ASEAN共同体支援,EAS強化,地域の課題への対応の重要性を強調しました。
4 両大臣は,南シナ海問題についても意見交換を行い,今後も緊密に連携していくことで一致しました。