報道発表
「日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定に基づく部隊運用における
燃料及び騒音への曝露の比較に係る共同研究に関する書簡」の交換
平成27年11月30日
1 東京において,我が方岸田文雄外務大臣と先方キャロライン・ケネディ駐日米国大使(Ms. Caroline Kennedy, U.S. Ambassador)との間で,「日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定に基づく部隊運用におけるジェット燃料及び騒音への曝(ばく)露の比較に係る共同研究に関する書簡」の交換が行われました。
2 この共同研究は,近年,航空機のジェット燃料に含まれる毒性が,航空機整備員等の聴覚器官の機能に影響を与え,騒音曝露との相互作用により聴覚障害を引き起こし得ることが明らかになっていることを踏まえ,異なる種類のジェット燃料を使用している日米の航空機整備員を対象に燃料成分曝露,騒音レベル,聴力測定を行い,作業環境でのジェット燃料の聴覚への影響について調査を実施するものです。この共同研究により,航空機整備員の聴力低下予防等の健康管理態勢及び作業環境管理態勢の向上が期待できます。
3 本件共同研究の実施のための交換公文については,日米間で推進する防衛協力の一環として,日米両政府間において協議が行われてきたところ,今般,双方の間で最終的な了解を得るに至り,標記の書簡の交換を行うこととなったものです。