報道発表
北太平洋漁業委員会第1回会合の開催
1 9月3日,東京都港区において「北太平洋漁業委員会(NPFC)第1回会合が開催されます。同会合には,NPFCの構成国(日,カナダ,ロシア,中,韓),台湾(漁業主体)及び米国等(オブザーバー)が参加し,我が国からは,外務省,水産庁,国際研究開発法人水産総合研究センター及び漁業関係団体の関係者が出席します。
2 NPFCは「北太平洋における公海の漁業資源の保存及び管理に関する条約」に基づき設立される地域漁業管理機関です。北太平洋の公海は我が国漁業における重要な海域であり,この条約の作成段階から我が国は主導的な役割を果たしており,NPFCの事務局は東京に設置されることが決定しています。
3 NPFC第1回会合では,(1)事務局を東京に設置することが承認される他,(2)我が国とNPFCとの間の特権免除協定,(3)事務局長の選出,(4)手続規則,財政規則等の委員会運営に関する事項,(5)保存管理措置に関する事項等について協議が行われる予定です。
4 我が国としては,NPFCの効果的な活動のため,引き続き主導的な役割を果たしていく考えです。
(参考)
1 会合の参加予定国・地域:日本,カナダ,ロシア,中国,韓国,台湾。この他,米国等がオブザーバーとして参加予定。
2 北太平洋漁業資源保存条約は本年7月19日に発効。締約国は,日本,カナダ,ロシア,中国,韓国(締結順)。また,台湾は,同条約の附属書に従い,漁業主体として,この条約に基づいて定める条件に従う旨等の約束を表明する書面を寄託政府(韓国)に対し提出し,この約束は8月25日に効力を生じている。
3 この条約の対象となる魚種:クサカリツボダイ,キンメダイ,サンマ,アカイカ等。ただし,カツオ,マグロ等の高度回遊性の種,大陸棚の定着性の種族を除く。