報道発表

バングラデシュに対する無償資金協力「ダッカ及びラングプール気象レーダー整備計画」に関する書簡の交換

平成27年6月24日

1 本24日(現地時間同日),バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて,我が方松永健在バングラデシュ臨時代理大使と先方モハマド・メジバフッディン財務省経済関係局上級次官(Mr. Mohammad Mejbahuddin, Senior Secretary, Economic Relations Division, Ministry of Finance, People's Republic of Bangladesh)との間で,28億8,100万円を限度とする無償資金協力「ダッカ及びラングプール気象レーダー整備計画」(The Project for Improvement of Meteorological Radar System in Dhaka and Rangpur)の供与に関する書簡の交換が行われました。

2 この計画は,気象レーダーの更新による気象観測・予測能力の向上を通じ,災害被害の低減に寄与するものです。また,この計画は,防災という地球規模課題に対応するものであり,早急な対応が必要であるとともに,個人の生命や生活に対する脅威への対応という人道上のニーズからも,高い実施意義が認められます。

3 今回の協力を通じて,バングラデシュにおいて,より正確で早期の警戒情報の発信が可能となり,災害対策及び避難活動支援等が適時に開始され,サイクロン等による気象災害や洪水災害による被害が軽減されることに加え,詳細な風向・風速等の観測によって,航空機離発着の安全性が向上することが期待されます。

4 なお,この計画は,我が国の気候変動分野における途上国支援策の一環として実施するものです。我が国としては,全ての国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築に向け,バングラデシュと引き続き気候変動分野で連携していきます。

(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ
 バングラデシュ人民共和国は,面積約14.4万平方キロメートル(日本の約4割),人口約1億5,250万人(2013年,バングラデシュ統計局)であり,人口1人当たりの国民総所得(GNI)は900米ドル(2013年,世界銀行)。


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