報道発表
岸田外務大臣によるナジブ・マレーシア首相表敬


本25日16時頃から約20分間,岸田文雄外務大臣は,公式実務訪問賓客として訪日中のナジブ・ラザク・マレーシア首相(The Honourable Dato' Sri Mohd Najib bin Tun Abdul Razak, Prime Minister of Malaysia)を表敬したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭・二国間関係
(1)岸田大臣から,訪日への歓迎とともに,両国の協力が東方政策や緊密な経済関係の上に着実に深化していることを歓迎する旨述べました。また,ASEAN経済共同体設立の年に,ナジブ首相がASEAN議長を務めることに敬意を表明するとともに,夏のASEAN外相会合の成功に向け,自分(岸田大臣)もアニファ・マレーシア外務大臣と協力していきたい旨述べました。これに対し,ナジブ首相から,東方政策2.0の実施等を通じた両国の関係の深化を歓迎する旨述べました。
(2)岸田大臣から,高速鉄道事業への新幹線導入に向けた期待を伝達しました。
2 地域・国際社会の課題
(1)岸田大臣から,日本は平和国家として今後も国際社会に貢献していく考えであることを説明しました。また,本年は被爆70年であるとして,核軍縮・不拡散の取組は引き続き重視していく旨述べるとともに,国連創設70周年の今年,安保理改革について具体的な成果を得たい旨述べました。ナジブ首相からは日本の常任理事国入りに対する支持があらためて表明されました。
(2)岸田大臣から,平和構築でもマレーシアとの連携を深めたいとして,本年6月に東京で「アジアの平和構築と国民和解,民主化に関するハイレベル・セミナー」を開催することを紹介しました。
(3)南シナ海の問題につき岸田大臣より現状の懸念を表明するとともに,ASEANの取組への支持を伝達しました。また,ロヒンジャの漂流問題につき,日本として貢献する用意がある旨伝達したのに対し,ナジブ首相からは,日本をはじめとする国際社会からの支援を歓迎する旨述べました。