報道発表

我が国推薦資産の世界遺産一覧表への記載推薦に関する諮問機関(イコモス)の評価結果及び勧告

平成27年5月4日

1 本4日,我が国政府が,ユネスコ世界遺産センターに世界遺産一覧表記載への推薦書を提出している「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」について,世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS,以下「イコモス」)による評価結果及び勧告が,ユネスコ世界遺産センターを経由して我が国政府に通知されました。同通知によると,推薦案件の名称を「明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼,造船,石炭産業」と変更した上で,「記載」が適当との勧告がなされました。

2 なお,世界遺産一覧表への記載可否は,この勧告を踏まえ,第39回世界遺産委員会(本年6月28日から7月8日,於:ドイツ・ボン)において決定されることとなっています。

(参考)

1 世界遺産委員会
 世界遺産委員会は世界遺産条約に基づき設置された21ヶ国から成る政府間委員会で,「世界遺産一覧表」への記載物件の審議等,条約履行にかかる重要な決定を行っている。
 事務局は,ユネスコ世界遺産センター。

2 イコモスによる評価結果の区分

(1)記載 世界遺産一覧表に記載するもの。
(2)情報照会 追加情報の提出を求めた上で次回以降に再審議するもの。
(3)記載延期 より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの。推薦書を再提出した後,約1年半をかけて再度イコモスの審査を受ける必要があるもの。
(4)不記載 記載にふさわしくないもの。(世界遺産委員会で不記載決議となった場合,原則として再推薦は不可。)

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