報道発表
コートジボワール共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
平成26年12月25日
1 12月24日(現地時間同日),コートジボワール共和国のアビジャン市において,我が方川村裕駐コートジボワール大使と,シャルル・コフィ・ディビ国務・外務大臣(Mr.Charles Koffi Diby, Minister of State and Foreign Affairs)との間で,供与額5億4,000万円の無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換が行われました。
2 同国では,2010年11月から2011年4月までの内戦の影響により,とりわけ食料安全保障の観点から深刻な危機が続いたことなどから,脆弱層の占める割合はいまだ高い水準のままです。また,同国では食糧生産量が需要を満たしておらず,人口増加に伴う需要増加に生産水準が追いついていないため,特に穀物については輸入に依存している状況です。このような状況の中,同国政府が我が国に対し食糧援助の要請を行い,我が国は,同国が食糧不足に直面している状況に鑑み,飢餓の軽減,栄養状態の改善等を目的として,食糧援助を実施するものです。
3 我が国は,2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において,対アフリカ支援策の基本理念である「人間の安全保障」の推進を表明しており,この協力により,コートジボワールにおける食糧の供給状況の改善に貢献することが期待されます。
(参考)
コートジボワールは,国土面積約32.2万平方キロメートル,人口2,081万人(2013年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約1,450米ドル(2013年,世界銀行)。