報道発表

第5回アジア開発フォーラムの開催(結果概要)

平成26年9月19日

1 本19日,ベトナム・ハノイにおいて,第5回アジア開発フォーラムが開催されました。この会議には,アジア各国の政府関係者や,中尾武彦アジア開発銀行(ADB)総裁等の関連の国際機関関係者が出席し,日本からは大菅岳史外務省国際協力局参事官(大使)のほか,吉田正紀財務省国際局審議官,小寺清JICA理事等の関係者が出席しました。

2 今回の会議では,「アジアの持続的成長に向けた課題と戦略」をテーマに,中所得国の抱える課題への対処,持続的成長のための開発資金,知識共有と相互学習に関する今後の開発協力の方向性につき,アジア各国の視点から議論が行われました。

3 本会議において,(1)アジアの持続的成長のための開発協力は,「人間中心」のアプローチが取られるべきであること,また,多様なステークホルダーが参加するグローバル・パートナーシップが必要であること,(2)雇用創出や能力構築等につながる人間中心の投資を推進すべきであること,(3)インフラ整備においては,環境・社会に配慮がなされること,また公的部門・民間部門の間で最適な形でリスクと責任が分担されることが重要であること,(4)中所得国が抱える課題への対処のためにODA及びADB等多国間開発機関による支援が引き続き重要であること等の認識が参加者の間で共有されました。

4 なお,アジア開発フォーラムは日韓が連携して立ち上げた経緯があり,その運営については,過去の開催国(日本,韓国,タイ,インドネシア)が主催国に協力してきています。今回の会議においても主催国のベトナムのリーダーシップの下で,特に日本と韓国は緊密に連携して会議の運営及び議論に建設的に貢献しました。

(参考)
 アジア開発フォーラムは,アジア各国の政府関係者,アジア開発銀行,世界銀行,UNDPなどの国際機関,及び民間企業関係者等が集まり,開発に関する各種課題や今後の取組のあり方について議論し,開発協力に関する「アジアの声」を形成し発信することを目的とするフォーラムです。

開催実績

第1回 2010年11月 於:韓国・ソウル
  テーマ:「G20ソウル・サミットとその先」

第2回 2011年 6月 於:日本・東京
  テーマ:「開発におけるアジアの経験と役割」

第3回 2012年 7月 於:タイ・バンコク
  テーマ:「アジアにおけるODAとグリーン成長」

第4回 2013年 3月 於:インドネシア・ジャカルタ
  テーマ:「ポスト2015年開発目標及びポスト釜山グローバル・パートナーシップに向けたアジアからのインプット」


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