報道発表

齋木外務事務次官から程永華駐日中国大使への抗議

平成26年6月12日

1 本12日午前11時頃,齋木昭隆外務事務次官は,程永華(てい・えいか)駐日中国大使を外務省に招致し,昨11日に発生した中国軍の戦闘機(Su-27)による航空自衛隊航空機及び海上自衛隊航空機に対する近接飛行事案について,改めて我が国としての厳重な抗議を行うとともに,再発防止を強く求めました。

2 この中で,齋木次官は,中国軍機による自衛隊機への近接飛行は先月24日にも発生したばかりであり,その際にも中国側には厳重な抗議と再発防止を強く求めたにも関わらず,同様の事案が発生したことは極めて遺憾である,我が国周辺海空域における偶発的事故の発生に繋がりかねない非常に危険な行為を二度と行わないよう,厳重に抗議するとともに再発防止を強く求めると述べました。

3 その上で,齋木次官は,両国間で不測の事態を回避・防止するため,日中の防衛当局間において,海上及び空域での安全確保について話し合うことが重要であり,防衛当局間の海上連絡メカニズムを早期に運用開始すべき旨改めて指摘しました。

4 以上に対し,程大使は,日本側の申し入れは受け入れられないなどとする中国側の立場を述べた上で,中国側としても日中間で不測の事態を回避することは重要と考えている,ただ今の齋木次官からの話については本国に報告する旨述べました。

5 その他,中国が「南京事件」及び慰安婦に関する記録をユネスコ記憶遺産に申請したことについても,齋木次官から強く抗議の上,即刻申請を取り下げるよう改めて申入れました。


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