報道発表

齋木外務事務次官から程永華駐日中国大使への抗議

平成26年5月26日
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本26日午後5時半頃、齋木昭隆外務事務次官は、岸田文雄外務大臣の指示に基づき、程永華(てい・えいか)駐日中国大使を外務省に招致し、24日に発生した中国軍の戦闘機(Su-27)による海上自衛隊航空機及び航空自衛隊航空機に対する近接飛行事案について、改めて我が国としての厳重な抗議を行うとともに、再発防止を強く求めました。

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この中で、齋木次官は、自衛隊航空機は、いずれも平素から行っている警戒監視活動に従事していたものであり、このような活動は国際法上及び国際慣習法上何ら問題のない正当な行為であって、中国側が指摘するような危険な行為や演習の妨害は一切行っていない旨伝え、今般の中国側の主張は、我が国としては全く受け入れられない旨強く抗議しました。

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その上で、齋木次官は、両国間で不測の事態を回避・防止するため、日中の防衛当局間において、海上及び空域での安全確保について話し合うことが重要であり、防衛当局間の海上連絡メカニズムを早期に運用開始すべき旨改めて指摘しました。

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以上に対して、程大使は、日本側の指摘は事実に反するなどとする中国側の立場を述べた上で、中国側としても両国間で不測の事態を回避することは重要と考えている、ただ今の齋木次官からの話については本国に報告する旨述べました。


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