報道発表
エチオピア国際平和維持訓練センターへの自衛官の派遣
1 今般,我が国は,エチオピア国際平和維持訓練センター(EIPKTC:Ethiopian International Peace Keeping Training Centre)に,自衛官1名を派遣することを決定しました。
自衛官1名(浦上法久2等陸佐)が3月24日より9週間に亘り,国際コンサルタントとしてEIPKTCに派遣され,「紛争予防・管理・紛争後復興コース」のカリキュラム策定を行う予定です。
2 我が国は,平和が開発の前提条件であるとの認識の下,アフリカ諸国の平和維持能力向上と地域の安定の維持のため,アフリカのPKO訓練センターへの支援を実施しています。今回の自衛官派遣も,我が国のEIPKTCへの支援の一環として実施されるものです。我が国は,今後とも財政面だけでなく,我が国の有為な人材を活用し,アフリカの平和と安定のために意義ある支援を行っていく考えです。
(参考1)アフリカのPKO訓練センターに対する我が国の支援
我が国政府は2008年から,アフリカの11か所のPKO訓練センター(エジプト,ガーナ,ケニア,マリ,ルワンダ,ベナン,ナイジェリア,南アフリカ,カメルーン,エチオピア(2か所))に対し,総額約3,610万ドルの支援を実施。施設修復,コンピューター等機材供与,研修等を行ってきている。人材の派遣については,ケニア,ガーナ,マリ,カメルーン,エジプト,南アフリカのセンターに邦人計30名を講師として派遣した実績がある。
(参考2)エチオピア国際平和維持訓練センター(EIPKTC)に対する我が国の支援
EIPKTCは,地域の平和支援活動の能力向上を目的に2011年に建設を開始し,エチオピア国防省が統括している。武装解除,治安部門改革,小型武器,選挙監視等に関わる訓練を,国内外の人材に加え,東アフリカ待機軍及びアフリカ連合の要員も対象に実施する予定。
我が国は,日・UNDPパートナーシップ基金を通じた,講義棟の建設及び紛争予防・管理・紛争後復興コースの開設に対する79万ドルの支援を,平成24年度に決定している。