報道発表
モンゴルに対する円借款等に関する交換公文の署名
1 本11日(現地時間同日),モンゴルの首都ウランバートルにおいて,我が方清水武則駐モンゴル大使と先方ロブサンワンダン・ボルド外務大臣(Mr. Luvsanvandan BOLD, Minister for Foreign Affairs)との間で円借款1件,無償資金協力2件(総額83億5,670万円)に関する交換公文の署名が行われました。
2 対象案件の概要
(1)円借款「工学系高等教育支援計画」(供与限度額75億3,500万円)(Higher Engineering Education Development Project)
本計画は,昨年9月のアルタンホヤグ首相訪日時に発出した「戦略的パートナーシップのための日本・モンゴル中期行動計画」に沿って,産業人材育成のニーズが高まっているモンゴルに対し,日本への留学を通じ,モンゴルが必要とする産業人材を育成し,同国の工学系高等教育機関の機能を強化するものです。
供与条件は以下のとおりです。
ア | 金利 | : | 年0.20% |
イ | 償還期間 | : | 20年(6年の据置期間を含む。) |
ウ | 調達条件 | : | 一般アンタイド |
(2)日本方式普及ノン・プロジェクト無償資金協力(供与額7億5,000万円)
この協力は,持続的な経済成長を通じた貧困削減に取り組むモンゴルに対し,我が国の優れた医療・保健機材を公立病院等に整備するために必要な資金を供与するものです。我が国に優位性のある医療・保健機材を戦略的に供与することで,モンゴルの医療・保健事情の改善を図ると同時に,医療保健分野における日本方式の普及を促進し,日本企業の同国への展開に貢献することが期待されます。
(3)一般文化無償資金協力「モンゴル国営放送番組ソフト整備計画」(供与限度額7,170万円)(Project for the Improvement of TV Programs of Mongolian National Broadcaster)
モンゴル国営放送に対し,我が国の良質な教育・ドキュメンタリー番組を購入するための資金を供与するものです。この協力により,伝統文化を守りつつ経済発展を遂げた我が国の経験が広くモンゴル国民に共有されることが期待されます。
(参考)
モンゴルは,国土面積156.4万平方キロメートル(日本の約4倍),人口約287万人(2012年)。