報道発表

サモアに対する無償資金協力「都市水道改善計画」に関する交換公文の署名

平成26年2月24日

1 本24日(現地時間同日),サモア独立国の首都アピアにおいて,我が方澁田一正在サモア大使館大使と先方マヌアレサガララ・エノカティ・ポーサラ公共事業・運輸・インフラ大臣(Hon. Manualesagalala Enokati Posala, Minister of Works, Transport and Infrastructure)との間で,18億3,100万円を限度とする無償資金協力「都市水道改善計画」に関する交換公文の署名が行われました。

2 サモアの首都アピアの上水道は,多くの地区において未処理のまま原水で給水されている上,乾期における水源水量の減少,降雨時における濁水の発生,無収水率の高さ(平均50%以上)などの課題を抱えています。そこで,サモア政府は国家開発戦略の中で,水セクターに関する重点政策を発表し,安全で安心な水へのアクセスの向上が不可欠であるとして,給水に関する指標を設定しました。

3 我が国はこれまでも水セクターへの支援として,沖縄県宮古島市による草の根技術協力によって緩速ろ過(生物浄化)法による浄水処理の改善や無収水対策等の支援を行ってきており,今回は,浄水場,送水ポンプ場,配水池等の上水道システムを新設・改修することにより,サモアの水セクターへの総合的な支援を行います。この協力により,本計画対象地域の住民に対し,浄水処理された安全で安心な水を提供することが期待されます。

4 我が国政府は,これまで一貫して,サモアを含む太平洋島嶼国の良きパートナーとして,同地域に対する支援を行ってきており,本件協力もサモアの繁栄と安定に資することを目的として実施するものです。

(参考)
 サモアは,面積2,830平方キロメートル(鳥取県よりやや小さい),人口約18.9万人(2012年)。


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