報道発表

日・イラン受刑者移送条約締結交渉第2回会合実施

平成25年12月13日

1 12月11日から12日まで,テヘランにおいて,日・イラン受刑者移送条約締結交渉第2回会合が実施されました。

2 同会合には,日本側から金井正彰・中東第2課長を団長とする外務省及び法務省の関係者が,イラン側からはメフランファル(Mr.Mehranfar)法務省訴訟・国際協力局長を団長とするイラン外務省・法務省・司法権の関係者がそれぞれ出席し,受刑者移送分野における協力の枠組みを構築するため,受刑者移送条約の案文交渉を実施しました。

3 交渉の結果,条約の主要な論点について議論が収れんし,今後,交渉の早期妥結に向け,積極的に取り組んでいくことで一致しました。

(参考)

(1)平成20年12月,東京にて,日・イラン受刑者移送条約締結の可能性を検討するための予備協議を実施。平成21年11月,イランにおいて第2回予備協議を実施。平成25年6月,東京において締結交渉第1回会合を実施。

(2)我が国は,受刑者移送の枠組みを定める多数国間条約である「刑を言い渡された者の移送に関する条約(CE条約)」に加入した(平成15年)ことにより,同条約の締約国(我が国を含め64か国)との間では,一定の要件の下で外国人受刑者の母国への移送及び日本人受刑者の我が国への移送を実施することが可能である。他方,イランは同条約に加入しておらず,イランとの間で受刑者移送を実施するためには,二国間の受刑者移送条約を締結する必要がある。

(3)なお,我が国がこれまでに締結した二国間の受刑者移送条約にはタイとのものがある(平成22年7月30日,公布及び告示,平成22年8月28日,効力発生。)。


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