報道発表

バングラデシュに対する貧困削減戦略支援無償資金協力に関する書簡の交換

平成25年11月28日

1 本28日(現地時間同日),バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて,我が方佐渡島志郎駐バングラデシュ大使と先方ムハンマド・アブル・カラム・アザド財務省経済関係局次官(Mr. Md. Abul Kalam Azad, Secretary, Economic Relations Division, Ministry of Finance)との間で,5億円の貧困削減戦略支援無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

2 これまで我が国などが教育分野の支援を継続してきたバングラデシュでは,初等教育就学率が向上し現在では9割を超えました。しかし,初等教育を卒業する生徒の割合を示す修了率は未だ7割程度にとどまり,修了率を改善するための教育の質の向上が喫緊の課題となっています。この協力は,バングラデシュ政府の初等教育セクター開発プログラムの実施を通じた質の高い初等教育の完全普及という同国の政策目標の達成を包括的に支援するため,援助資金を直接先方政府に供与するものです。

3 この協力では,我が国が同国でこれまで実施してきている技術協力プロジェクト「小学校理数科教育強化計画」から得られた成果・教訓を活かしつつ,バングラデシュ政府に対する政策レベルの支援を強化することにより,同国初等教育の課題である質の向上に向けた高い開発効果が期待されます。

(参考)
 バングラデシュは,面積約14万4千平方キロメートル,人口(国内在住)約1億5,250万人(2013年,バングラデシュ統計局)であり,人口1人当たりのGNI(国民総所得)は830米ドル(2012年,世銀)


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