報道発表

「水銀に関する水俣条約」への署名

平成25年10月10日
署名式
岸田外務大臣のステートメント
岸田外務大臣ステートメント

1 本10日,熊本市において開催された「水銀に関する水俣条約」外交会議において,岸田文雄外務大臣が同条約に署名しました。

2 岸田大臣は,署名後,ホスト国を代表してステートメント(日本語(PDF)PDF英語(PDF)PDF)を行いました。その中で岸田外務大臣は,我が国の支援策(日本語(PDF)PDF英語(PDF)PDF)として大気汚染対策,水質汚濁対策,廃棄物処理の3分野において,途上国の環境汚染対策のため,今後3年間で総額20億ドルのODAによる支援を実施すること,及び,途上国による水俣条約の締結を支援するため,水銀汚染防止に特化した人材育成支援を新たに実施することを表明しました。

3 我が国は,水俣病の経験を踏まえ積極的に条約策定に至る議論に貢献してきており,引き続き,国際社会と協力しつつ水銀汚染対策強化を進めていきます。

【参考1】水銀に関する水俣条約
 水銀の一次採掘の禁止から貿易,水銀添加製品や製造工程,大気への排出,水銀廃棄物に係る規制に至るまで,水銀が人の健康や環境に与えるリスクを低減するための包括的な規制を定める条約。2010年から開始された政府間交渉を経て,本年1月の最終交渉で「水銀に関する水俣条約」という名称及び条約案に合意。

【参考2】水銀に関する水俣条約外交会議
 本年1月に合意された「水銀に関する水俣条約」の採択・署名のための外交会議及び開会記念式典が10月9日から11日まで,熊本市及び水俣市で開催され,約140か国から閣僚を含む1,000名以上が出席,我が国を含む92か国(含むEU)が水俣条約への署名を行った。


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