報道発表

日・タイ外相電話会談

令和3年3月8日

3月8日、午後5時40分から約40分間、茂木敏充外務大臣は、ドーン・ポラマットウィナイ・タイ王国副首相兼外務大臣(H.E. Mr. Don Pramudwinai, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Thailand)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 両外相は、ミャンマー情勢について突っ込んだ意見交換を行い、ミャンマー各地のデモにおいて、治安当局の実力行使によって多数の民間人が死傷している状況を強く懸念するとの認識で一致しました。茂木大臣からは、民間人に対する暴力の即時停止、アウン・サン・スー・チー国家最高顧問を含む関係者の解放、民主的な政治体制の早期回復をミャンマー国軍に対し引き続き強く求めていく方針を伝えました。
  2. 茂木大臣から、ASEAN非公式閣僚級会議が開催され、タイをはじめ、ASEANが事態の打開のために対話の努力を行っていることを評価し、歓迎する旨伝えました。これに対して、ドーン副首相兼外相からは、ASEAN非公式閣僚級会議の結果やタイ政府の取組等について説明がありました。両外相はミャンマー情勢に関して、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
  3. 中国や北朝鮮等の地域情勢について意見交換を行う中で、茂木大臣から、海警法を含む最近の動向について深刻な懸念を表明しました。両大臣は、地域情勢について認識を共有し、今後も緊密に連携していくことで一致しました。また茂木大臣から、拉致問題を含む北朝鮮への対応について引き続き協力を要請し、先方の理解を得、ドーン副首相兼外相から今後とも協力していきたいとの発言がありました。
  4. また、両外相は、二国間の協力についても議論しました。本年夏からのASEAN対日調整国、また来年のAPEC議長を務めるタイとの協力についても議論しました。

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