報道発表
薗浦外務副大臣のカタール訪問
平成28年9月5日
- アブドッラー首相兼内務大臣への表敬
- ムライヒー外務担当国務大臣との会談
- アル・サダ・エネルギー・工業大臣との会談
1 アブドッラー首相兼内務大臣への表敬
(1)薗浦副大臣は,アブドッラー首相兼内務大臣を表敬し,カタール在留邦人の安全確保及び日本人学校への支援につき謝意を述べるとともに,カタールに進出する日本企業の活動への引き続きの支援を依頼しました。双方は2013年7月の安倍晋三内閣総理大臣のカタール訪問以降,タミーム首長との間の首脳レベルの交流の発展,信頼関係の増大を確認しました。また,カタール側から,2022年のカタールでのワールドカップ開催に向けて日本企業の進出を歓迎し,あらゆる分野での協力を期待する旨の発言がありました。
(2)また,双方は,教育・文化面における協力強化の方途につき意見交換を行うとともに,昨今活発化する両国間の人的往来を弾みとし,更なる関係強化・発展に向けて,お互い協力していくことで一致しました。
(3)最後に,薗浦副大臣は,日本の安全保障面における取組についても説明を行ったところ,アブドッラー首相兼内務大臣はこの取組を評価し,理解を示しました。
2 ムライヒー外務担当国務大臣との会談
(1)薗浦副大臣は,ムライヒー外務担当国務大臣と会談し,東日本大震災の際のカタールからの支援及び熊本地震に際する支援の申し出に謝意を述べたところ,ムライヒー外務担当国務大臣から,1972年の外交関係開設以来,日・カタール間には政治・経済分野において良好な関係が存在しており,二国間関係拡大に向けた対話を進めていきたい旨の発言がありました。
(2)また,双方は,イラン,シリア,イエメン,トルコをはじめとする中東情勢及び,北朝鮮,日中関係等の東アジア情勢に関し議論を行いました。
3 アル・サダ・エネルギー・工業大臣との会談
薗浦副大臣は,アル・サダ・エネルギー・工業大臣と会談し,日・カタール投資協定をはじめとする日・カタール経済関係にかかる諸案件の推進に向けて協力を求めました。アル・サダ・エネルギー・工業大臣は,日本はカタールにとって貴重な経済・貿易上のパートナーであり,障害除去に向けて努力したいと応じ,石油・ガスに加えて,新たな分野でも日本と協力していきたいと述べました。