報道発表
岸田外務大臣とシャハリスターニー・イラク共和国副首相の会談
平成25年12月17日


本17日17時から約40分間,岸田文雄外務大臣は,フセイン・イブラヒム・サレーフ・アル・シャハリスターニー・イラク共和国副首相(H.E. Dr. Hussain Ibrahim Saleh al-Shahristani)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,岸田大臣より,第3回日・アラブ経済フォーラムへの多数のイラク官民関係者の訪日を歓迎し,12月15日から16日に岸外務副大臣がイラクを訪問したことを紹介しつつ,イラクとの包括的パートナーシップ関係を更に発展させていきたい旨述べました。シャハリスターニー・イラク副首相からは,イラク復興及び発展における日本のこれまでの貢献への謝意及び10年前の日本人外交官の尊い犠牲に対する心からの哀悼の意が表明されました。
- 岸田大臣は,安倍政権として「積極的平和主義」の観点からイラクの民主化,国民融和,テロとの闘い等に貢献する意思があること,また2014年4月の次期国民議会選挙が期日通りかつ公正に実施されることへの期待を表明しました。また,日本企業の更なるイラク進出に向け,内政の安定や治安の改善,邦人企業関係者の安全確保,投資環境の改善等を要請しました。シャハリスターニー副首相は,復興の加速のために日本の経験から多くのことを学びたい,そして,日イラク経済関係を製造業への投資を含むビジネス・パートナーの段階に引き上げたいとの期待が示されました。
- さらに,双方はシリア情勢やイランの核問題等の中東地域情勢についても意見交換を行いました。シャハリスターニー副首相は,中東地域における民主主義や自由の定着には生活の向上や経済の繁栄が不可欠であり,日本はこのような分野で大きな役割を果たせると述べました。岸田大臣からは,我が国として今後も地域の諸課題につき積極的に貢献していきたい,イラクとも意思疎通を密にし,連携していきたい旨述べました。