報道発表

上川外務大臣とカオ・キムホンASEAN事務総長との会談

令和5年10月24日
日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議のカウントダウンボードの点灯式を行っている様子
カウントダウンボードの前で、カオ・キムホンASEAN事務総長と握手する上川外務大臣
上川外務大臣が、カオ・キムホンASEAN事務総長と意見交換を行っている様子

 10月24日、午前10時45分から約30分間、上川陽子外務大臣は、カオ・キムホンASEAN事務総長(H.E. Dr. KAO Kim Hourn, Secretary General of ASEAN)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣は、カオ・キムホンASEAN事務総長を歓迎し、続いて同事務総長の立ち会いの下で、日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議のカウントダウンボードの点灯式を執り行いました。
  2. 会談では、上川大臣から、本年3回の訪日を含め、カオ・キムホン事務総長が日・ASEAN関係の強化に尽力されていることに謝意を表しました。また、12月の特別首脳会議まで53日であるとして、その成功に向けて緊密に協力したい旨述べました。
     これに対し、カオ・キムホン事務総長から、長年にわたる日本のASEANに対する協力への謝意が述べられ、日本ASEAN友好協力50周年の成功に向けて協力していく旨の発言がありました。
  3. 続いて上川大臣から、今月前半のブルネイ、タイ、ベトナム、ラオス訪問に言及し、日本とASEAN諸国が「心と心」の繋がる友人であること、また、FOIPとAOIPとの連携、連結性支援、GXやDX、感染症対策など新しい分野や科学技術面での協力、更にWPSの主流化の推進や人材交流の重要性を改めて感じた旨述べました。
  4. また、上川大臣から、特別首脳会議では、これまでの進展と先人の積み上げを礎に、日・ASEANが、新たな協力のビジョンを共同で打ち出し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序、インド太平洋、さらには世界の持続可能で繁栄した未来を共に創造する信頼できるパートナーであることを世界に広く発信したいと述べました。
     これに対し、カオ・キムホン事務総長から、上川大臣が就任後間を置かずにASEAN諸国を訪問したことを評価する旨の発言がありました。
  5. さらに、上川大臣から、日本はASEAN中心性・一体性及びAOIPを一貫して強く支持していることを強調しました。その上で、AOIPの優先分野の一つである連結性の強化は、ASEANが域内格差を克服し、統合を進めるために不可欠であるとし、岸田総理が本年9月に発表した「日ASEAN包括的連結性イニシアティブ」の意義を説明しました。また、ASEAN事務局の機能強化の重要性にも言及し、各分野における具体的な案件の形成に係るASEAN事務局の協力が不可欠である旨強調しました。
     これに対し、カオ・キムホン事務総長から、日本のAOIP協力への謝意が表明されるとともに、新しい分野での取組や、日・ASEANの信頼関係の礎である「心と心」の繋がりを強める様々な交流の取組、気候変動、自然災害への対応をはじめ、今後も幅広い分野において日ASEAN協力が更に促進されるよう、事務局としても協力していく旨の発言がありました。

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