報道発表
ASEAN東京委員会(ACT)による上川外務大臣表敬
令和5年10月19日
10月19日、正午から約30分間、上川陽子外務大臣は、ASEAN東京委員会(ACT)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 上川大臣から、国内で取り組むアウトリーチ型外交活動を重視しており、本日のような意見交換の機会を大切にしたいと述べた上で、本年は、日ASEAN友好協力50周年の歴史的な節目であるとし、12月の特別首脳会議に向け、先週、ASEAN4か国を訪問したことに言及しました。また、訪問全体を通じて、日本とASEAN諸国が、「心と心」の繋がる真の友人であることを実感したこと、FOIPとAOIP(インド太平洋に関するASEANアウトルック)との連携や連結性支援、GXやDX、感染症対策など新しい分野や科学技術面での協力、女性、平和、安全保障(WPS)の主流化の推進や人材交流の重要性を感じたことを述べました。
ACTの大使等からは、今回の意見交換の機会に謝意の表明があり、また特に女性の大使からの大変心強いといった声を含め、上川大臣の就任への祝意が示され、大臣が間を置かずに東南アジアを訪問し、各国との関係を強化したことを高く評価する発言がありました。 - 更に、上川大臣から、日本政府として、12月の特別首脳会議では、これまでの進展と積み上げを基礎に、日・ASEANが新たな協力のビジョンを共同で打ち出し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序、インド太平洋、さらには世界の持続可能で繁栄した未来を共に創造する信頼できるパートナーであることを世界に広く発信したいと述べました。
これに対してACTの大使等からは、ASEAN中心性・一体性の支援を含むこれまでの日・ASEAN間の協力を高く評価するとともに、12月の特別首脳会議の機会に、日・ASEAN関係及び各国との二国間関係が幅広い分野においてさらに強化されることへの高い期待が表明されました。 - 双方は、この一年が日本とASEANの「輝ける友情」を次世代につなぐ「輝ける機会」となったと評価される充実した中身が示されるよう、緊密に連携しながら準備していくことを確認しました。
また、この機会に、上川大臣から、ALPS処理水についての日本の立場を改めて説明しました。
(参考)ASEAN東京委員会(ACT)について
ASEAN域外の首都及び国際機関所在地において、ASEAN諸国の駐在大使が集まる会合として、ASEAN委員会が設置されている。ASEAN東京委員会(ASEAN Committee in Tokyo: ACT)はその一つ。