報道発表
林外務大臣とカオ・キムホン次期ASEAN事務総長との会談
令和4年12月6日


12月6日、午前11時から約20分間、林芳正外務大臣は、カオ・キムホン・カンボジア王国首相補佐特命大臣・次期ASEAN事務総長(H.E.Dr. KAO Kim Hourn, Minister attached to the Prime Minister, Kingdom of Cambodia)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭
林大臣から、対面では3年ぶりとなるASEAN関連首脳会議を11月に成功裏に開催したカンボジアの尽力に敬意を表しました。また、来年ASEAN事務総長に就任予定のカオ・キムホン大臣のリーダーシップへの期待を表明しました。 - 日・ASEAN協力
- (1)林大臣から、日本はASEAN包括的復興枠組を支持しており、引き続き、ASEAN各国による新型コロナからの経済回復に寄与していくこと、また、将来の公衆衛生危機の予防・備え・対応の強化のため、日・ASEAN協力のフラッグシップ案件であるASEAN感染症対策センターの支援を継続することを述べました。
- (2)また、林大臣は、日本が一貫してASEAN中心性・一体性を支持していること、更に、いち早く「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」支持も明確にし、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」とAOIPが本質的な原則を共有していることを首脳共同声明で確認した上で、具体的な協力を着実に実施してきたことを強調しました。また、地域・国際的な課題にもASEANと手を取り合って取り組んでいきたいと述べました。
- (3)これに対し、カオ・キムホン大臣は、AOIPに沿った日本の取組に謝意を表明するとともに、ASEANはFOIPを支持しているとして、AOIPとFOIPは互いに同じ方向を向いている旨応じました。また、同大臣から、地域の課題に対する日本の引き続きの協力に対する期待が表明されました。
- 日本ASEAN友好協力50周年
林大臣から、来年12月の特別首脳会議に向けて、日・ASEAN友好協力関係に関する新たなビジョンを打ち出す意向を改めて表明しました。
これに対し、カオ・キムホン大臣も、来年の日・ASEAN関係50周年を重視している旨応じ、両者は、50周年の機会に日・ASEAN関係をさらに強化するため、緊密に協力していくことで一致しました。