報道発表
小野経済局長とマクモニグル国際エネルギーフォーラム(IEF)事務局長との会談(オンライン)の実施
令和3年11月22日
11月22日、午後4時30分から約30分間、小野日子経済局長は、ジョセフ・マクモニグル国際エネルギーフォーラム(IEF)事務局長(Mr. Joseph McMonigle, Secretary General, International Energy Forum)との間で会談(オンライン)を実施しました。
- 今次会談は、昨今の原油価格の高騰を受け、我が国として関連の国際機関との連携を強化する一環として実施したものです。冒頭、小野経済局長から、新型コロナから世界的な経済回復が進む中、急激な原油価格の高騰はこれに水を差すものであり懸念している、我が国としても産油国との対話を行っているところであるが、エネルギー産消対話の場として中心的な役割を果たすIEFとも緊密に連携していきたい旨述べました。
- これに対し、マクモニグル事務局長から、原油をはじめとするエネルギー市場の動向を注視しており、IEFとしても産油国との対話を続けている、今後とも加盟国と連携して産消対話を推進することで市場の安定に向け取り組んでいく、また来年の第一四半期には原油の供給が余剰になる見通しである旨言及がありました。
加えて、原油・天然ガスの供給に対する投資不足が経済成長に与える影響を懸念しており、脱炭素化への取組促進も重要ではあるが、エネルギーの安定供給のためには、引き続きこれらの資源開発への投資も重要である点述べました。 - 両者は、今後も、エネルギー市場の安定に向けて連携を一層強化することで合意しました。
[参考1]国際エネルギーフォーラム(IEF)
IEFは、石油・ガス等の産出国と消費国が閣僚レベルで、エネルギー市場の安定等について非公式な対話を行う枠組み。産消国双方が相互に理解を深め、健全な世界経済の成長の基盤となる安定的かつ透明性のあるエネルギー市場を促進することを目的として、アブドッラー前サウジアラビア国王のイニシアティブで1991年に設立された。本部はサウジアラビアの首都リヤドに所在。
[参考2]ジョセフ・マクモニグル国際エネルギーフォーラム(IEF)事務局長
米国出身。ブッシュ政権下でエネルギー省の首席補佐官を務めた後、ワシントンDCを本拠地とするエネルギー事業・運営のコンサルタント会社、アブラハムグループを共同創設し、代表を務める。2020年7月から現職。