報道発表
日・フィジー外相会談
令和元年8月4日


本4日,午後4時40分(現地時間,日本時間午後1時40分)から約45分間,フィジー共和国首都スバにおいて,河野太郎外務大臣は,イニア・バティコト・セルイラトゥ防衛・国家安全保障・外務大臣(Hon. Inia Batikoto Seruiratu, Minister for Defence, National Security and Foreign Affairs)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,河野大臣から,「今回の訪問は,日本の外務大臣として32年ぶりのフィジー訪問であり,太平洋島嶼国歴訪の最初の訪問国としてフィジーを選んだのは,日本のフィジー重視の姿勢の表れである」旨述べました。
- これに対し,セルイラトゥ大臣から,河野大臣の訪問を歓迎するとともに,これまでの日本からの支援に対する謝意が表明され,河野大臣の訪問を機に,二国間関係を更に強化したい旨述べました。
- 両大臣は,「自由で開かれたインド太平洋」のため,引き続き協力していくことで一致しました。さらに,河野大臣から,「日本は「自由で開かれたインド太平洋」に向けて,太平洋島嶼国向けに投入するリソースを増強する方針を決定した」旨,また,「今後,海洋,連結性,気候変動対策・防災の分野を中心に,新たな取組を進めていく」旨述べた上で,以下の具体的取組等につき伝達したところ,セルイラトゥ大臣から,歓迎と感謝の意が表されました。
(1) ナンディ川の洪水対策への支援を行うべく,準備を進めていることを改めて伝達。
(2) 海洋分野の協力として,8月に海上自衛隊の練習艦隊がスバ港に寄港し,交流事業を行う旨伝達。
(3) 若い世代の人的交流の促進のため,来年の東京オリンピック・パラリンピックに,太平洋島嶼国から子供達を招待することを表明。
(4) 日本からの観光・貿易投資を促進するためのミッション派遣について合意。
(5) 更に,太平洋島嶼国側の要望を踏まえ,また,バイニマラマ首相からの提案を受け,来年半ば,フィジーで,PALM中間閣僚会合を開催することを確認し,会合の成功に向けたホスト国であるフィジーの全面的な協力を要請。 - 両大臣は,来年日・フィジー外交関係樹立50周年を迎えることを踏まえ,今回の河野大臣の訪問を契機として,人的交流,防災,連結性強化,貿易・投資・観光,海洋保安分野,気候変動等,幅広い分野において緊密に連携し,二国間関係を更に深化させていくことで一致しました。