報道発表

サモアに対する防災・減災能力強化のための支援
(無償資金協力に関する書簡の交換)

平成30年8月16日
  1.  本16日(現地時間同日),サモア独立国の首都アピアにおいて,我が方青木伸也駐サモア大使と先方トゥイラエパ・ファティアロファ・ルペソリアイ・サイレレ・マリエレガオイ首相(H.E.Mr. Tuilaepa Fatialofa Lupesoliai Sailele Malielegaoi, Prime Minister, Independent State of Samoa)との間で,供与額2億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。
  2.  サモアは,その地理的条件から自然災害に対して極めて脆弱であり,気候変動に伴い,今後更なる自然災害の頻発・激甚化が懸念されています。しかし,負傷者が搬送される病院は主要2島含め存在するものの,治療や外科手術等のための医療機材が十分に整備されておらず,負傷者等が非常に多くなる災害時を含め適切に対応することが困難な状況にあります。今回の協力は,主として災害発生時等に必要な医療関連機材を供与するもので,同国の防災・減災能力の向上が期待されます。
  3.  今回の協力は,5月18日及び19日に福島県いわき市において開催された第8回太平洋・島サミットにおいて,我が国政府が表明した支援の柱である「強靱かつ持続可能な発展の基盤強化」に資する協力として実施するものです。

 [参考1]
 サモア独立国は,面積2,830平方キロメートル(東京都の約1.3倍),人口約20万人(2016年,世界銀行),1人当たり国民総所得(GNI)は4,120米ドル(2016年,世界銀行)。

 [参考2]第8回太平洋・島サミット
 (1)第8回太平洋・島サミット(PALM8)は5月18日及び19日に福島県いわき市において開催。16の太平洋島嶼国・地域及びオーストラリア・ニュージーランドの首脳級等が出席。サモアからはトゥイラエパ首相兼外務貿易大臣が参加した。
 (2)我が国は,PALM8において,(1)自由で開かれた持続可能な海洋,(2)強靱かつ持続可能な発展の基盤強化,(3)人的交流・往来の活性化の3つを柱として,今後3年間でこれまでの実績も踏まえた,従来同様の,しっかりとした開発協力の実施及び成長と繁栄の基盤である人材の育成・交流の一層の強化を表明した。

 

報道発表へ戻る