報道発表
中央アフリカに対する国連世界食糧計画(WFP)を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
平成30年8月14日
- 本14日(現地時間同日),中央アフリカ共和国の首都バンギにおいて,我が方岡村邦夫駐中央アフリカ大使(カメルーンにて兼轄)と先方フェリックス・ゴメズ国連世界食糧計画(WFP)中央アフリカ事務所長(Mr. Felix Gomez, Representative and Country Director of WFP Central African Republic)との間で,中央アフリカに対するWFPを通じた食糧援助として,総額3億5,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
- 中央アフリカは,アフリカ大陸のほぼ中央に位置する内陸国で,インフラの整備も十分ではないことから,輸送コスト高という問題を抱えています。また,度重なる政情不安の影響により,同国経済は大きな打撃を受け低迷しています。さらに,長年の紛争の影響により,人口約460万人のうち,国内避難民も含め約200万人が食料危機に直面しており,6~59か月の乳幼児の約40%が栄養障害を抱えています。
- 今回の協力は,中央アフリカ政府の要請を踏まえ,WFPを通じ,食料を供与することにより,同国の食料事情を改善し,開発課題の解決に寄与すること等を目的として,食糧援助を実施するものです。
- 我が国は,2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)において,アフリカにおける食料安全保障の促進を表明しており,この協力は同表明を具体化するものです。
【参考】
中央アフリカ共和国の面積は約62.30万平方キロメートル(日本の約1.65倍),人口は約460万人(2016年,世界銀行),人口1人当たりの国民総所得(GNI)は370米ドル(2016年,世界銀行)。