報道発表

日ASEAN技術協力協定の実質合意

平成30年8月2日
  1.  本2日,シンガポールで開催された日ASEAN外相会議において,河野太郎外務大臣と各ASEAN構成国外務大臣との間で,日本政府とASEANが日ASEAN技術協力協定について実質合意に至ったことを確認し,歓迎しました。今後,日本政府とASEANとの間で,必要な作業及び調整を行い,協定の早期署名を目指します。
  2.  日ASEAN技術協力協定の締結により,国際協力機構(JICA)による共同体としてのASEANに対する技術協力が可能となります。協力の内容は今後検討されますが,ジャカルタに所在するASEAN事務局にJICA専門家等を派遣して,ASEAN各国に対して我が国が実施している国別の技術協力の連携・調整を行うことや,ASEAN関連施設(例:ASEAN防災人道支援調整センター等)に対するJICA専門家等の派遣や機材供与といった協力の実施が想定されます。
  3.  こうしたJICAによるASEANに対する技術協力は,ASEANの一体性・中心性の強化に貢献し,ASEAN共同体の発展を支えるとともに,連結性の強化を通じた自由で開かれたインド太平洋の実現にも資することが期待されます。

[参考]日ASEAN技術協力協定 経緯
 JICAによるASEANに対する技術協力を可能とすべく,2017年7月の日ASEAN外相会議において,ASEAN設立50周年を契機として,ASEANとの幅広い協力関係を強化していく観点から,交渉開始に合意した。


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