報道発表
第8回太平洋・島サミット
開催会場における食中毒事故を受けた対応
5月18日及び19日に開催予定の第8回太平洋・島サミット(PALM8)の会場であるホテル・スパリゾートハワイアンズ(福島県いわき市)(注)において,5月5日に食中毒事故が発生したことを受け,これまでに同ホテル,いわき市(保健所を含む)及び外務省がとった以下2の対応を踏まえ,政府として以下3の対応をとった上で,予定通り同ホテルにおいてPALM8を開催することとしました。
(注)スパリゾートハワイアンズは,本館,モノリス棟,ウィルポート棟,その他の施設(温水プール等)から成り,調理を行っている営業中の飲食施設は24ある。24施設の厨房等はそれぞれ独立している。
1 食中毒事故(いわき市保健所の発表による)
5月5日にモノリス棟レストラン「ネシア」で夕食をとった一般客457名のうち,169名(5月12日時点)につき,下痢,腹痛等の症状が発症(他の飲食施設では発症なし。)。入院をした方はなく,既に全員回復。原因食品は当該夕食と断定。病因物質はウェルシュ菌。いわき市保健所は,「ネシア」に対して10日から12日までの3日間の営業停止処分。
2 これまでの対応
(1) 「ネシア」では,調理済み食品を全て廃棄した他,3回(5月6日,10日午前,10日午後)にわたって消毒を実施(うち1回は外部専門業者による。)。
(2) 5月10日及び14日,「ネシア」を含む24飲食施設において消毒を実施。
(3) 5月12日及び13日,いわき市保健所は,「ネシア」営業停止処分の解除に当たって,立入指導を実施。「ネシア」を含む24飲食施設において監視を行った。
(4) いわき市保健所の指導に基づき,調理工程の見直し(作り置きをしないなど),従業員への衛生教育を実施。
(5) 太平洋・島サミットまでに,24飲食施設において,食材を新しくする措置をとる。
(6) 5月14日午後,堀井巌外務大臣政務官が現地を訪問。予め現地に入っていた外務省担当者(第8回太平洋・島サミット準備事務局長含む)と共に,スパリゾートハワイアンズ関係幹部,いわき市副市長,いわき市保健所長の説明を受け,施設を確認。
3 太平洋・島サミット当日における対応
(1) 「ネシア」は営業自粛とする。
(2) サミットの際に使う厨房は,基本的に本館の和食厨房及び洋食厨房とする(一部代表団の宿泊部屋の関係で,別の2飲食施設を若干使用する。)。その他の飲食施設(「ネシア」を除く。)も営業は行い,代表団等が希望すれば使用可能とする。
(注)各参加国には,外務省から,引き続き,事実関係及び対応方針についてきちんと説明する。