報道発表
日・ミャンマー外相会談


本25日午後5時から約35分間,岸田文雄外務大臣は,訪日中のワナ・マウン・ルイン・ミャンマー外務大臣(H.E. Mr. Wunna Maung Lwin, Minister for Foreign Affairs)と外相会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
1 岸田大臣から,概要以下の点を述べました。
(1)訪日を心から歓迎。ミャンマーの改革の進展に向け、ワナ・マウン・ルイン大臣を含むミャンマー政府が果たされてきたご尽力に深く敬意を表したい。同大臣在任中,両国の要人往来が実現。これは,同大臣による功績が大きいと認識しており,深く感謝申し上げる。この度,東京の大使館事務所が改装されたと承知。心よりお喜び申し上げる。
(2)昨年9月にティラワ経済特区が開業したことを歓迎。今後,日本からの投資増大が見込まれるところ,引き続きミャンマー政府からの支援を期待。
(3)現在,次期政権発足に向けて,関係者間で協議が進められていると承知しており,円滑な政権移譲が行われることを期待。ティラワ及びダウェー経済特区を始めとした我が国の支援案件についても,新政権にしっかりと引き継いでほしい。
2 これに対し,ワナ・マウン・ルイン大臣から,「本日の会談の機会を設けていただき感謝したい。テイン・セイン大統領より安倍総理大臣夫妻によろしくお伝え願いたい旨のメッセージを預かってきたので伝えていただきたい,岸田大臣におかれてはミャンマーへ2度にわたり訪問され,そのほかにもお会いする機会があり,二国間関係が一層発展してきていると確信している。また,外交関係樹立60周年という機会もあり,両国で盛大に様々な行事を執り行ったことも関係拡大に資するものであったと考える,様々な改革のために日本から支援頂き感謝申し上げる,新政権の発足に向け現在協議を行い準備を進めているところで,その中にはティラワ及びダウェー経済特区のプロジェクトも含まれる,ティラワ経済特区の開所式には麻生太郎副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣にご出席いただいたことを高く評価しており,ダウェー特区についても日本と協力していきたい。これらのプロジェクトはミャンマーのみならず地域のためにも利益をもたらすものと思っている。」といった発言がありました。
3 このほか,地域情勢を始めとした両国間の共通の関心事項についても意見交換を行いました。