報道発表
日イラン外相電話会談
平成27年1月22日
1月21日16:30(現地時間)から約10分間,英国を訪問中の岸田文雄外務大臣は,邦人拘束事案を受けて,ザリーフ・イラン外務大臣と電話会談を行いました。概要は以下のとおりです。
- 岸田外務大臣から,概略以下のとおり述べました。
- これを受けて,ザリーフ外務大臣からは,今回のISILの対応を強く非難する,本件は中東地域と国際社会に対する脅威であり,一刻も早い事件の解決に向けてイランとして日本に全面的に協力する,引き続き緊密に連携していきたいと述べました。
(1)昨日早朝,ISILにより,邦人の殺害予告動画が配信された。人命を盾にとって脅迫することは許しがたい行為。強い憤りを覚えている。
(2)ISILは,先般総理が中東訪問で発表した2億ドルの支援を犯行の理由としているが,同支援は,難民支援を含め,非軍事的な分野でできる限りの貢献を行うためのもの。
(3)日本は,テロに屈することなく,国際社会によるテロとの闘いに貢献していく。
(4)貴国からは,事実関係に関する情報収集,当該邦人の早期解放に向けた協力で御支援をいただきたい。
(5)日本としては,今後も国際社会と連携し,中東地域の平和と安定のために一層貢献していくとの考えに変わりはない。中東の大国である貴国におかれても,建設的な役割を果たすことを期待。
(6)その観点から,昨年の日イラン首脳会談で一致し,開始した中東情勢に関する外務省間の協議は大変有益。今後も中東地域の平和と安定に向けた議論を継続していきたい。