報道発表

ミクロネシア連邦に対する無償資金協力「国内海上輸送能力向上計画」に関する交換公文の署名

平成25年8月27日
1.本27日(現地時間同日),ミクロネシア連邦の首都パリキールにおいて,我が方鈴木栄一駐ミクロネシア連邦大使と先方ローリン・S・ロバート外務大臣(The Honorable Lorin S. Robert, Secretary of Department of Foreign Affairs, Federated States of Micronesia)との間で,11億1,000万円を限度とする無償資金協力「国内海上輸送能力向上計画」(The Project for Improvement of Domestic Shipping Services)に関する交換公文の署名が行われました。

2.ミクロネシア連邦は約600の島と環礁が東西2,550kmに渡って散在している島嶼国であり,島々を結ぶ交通・輸送手段として海上交通が不可欠なものですが,国内海上輸送を1隻の船舶で賄っている状況のため,需要が旅客定員を超え,また過酷な運行スケジュールにより適正な維持管理ができず,重大な故障の発生が懸念される状態となっています。本計画は,このような状況を踏まえ,安全で安定的な海上輸送を確保し,国内海上輸送サービスの改善を図ることを目的として,貨客船1隻及び既存船に対する予防的保守管理用の部品の供与を行うものです。

3.この協力により,2隻体制での定期運航による国内需要を満たした安全で安定的な海上輸送が可能となり,生活物資が定期的に輸送されるほか,都市部と離島部を往来する同国国民の利便性が向上することが期待されます。

4.我が国政府は,これまで一貫して,ミクロネシア連邦を含む太平洋島嶼国の良きパートナーとして,同地域に対する支援を行っており,この協力もミクロネシア連邦の経済発展に対する協力として実施するものです。

(参考)
ミクロネシアは,面積700平方キロメートル,人口約11万人(2011年)。

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