報道発表

人間の安全保障に関する国連総会決議の採択

平成24年9月11日
  1. 9月10日(月曜日)(現地時間同日),第66会期国連総会において,人間の安全保障に関する決議(A/RES/66/290)が採択されました。
  2. これまで国連において人間の安全保障の定義に関する議論がなされてきましたが,今回の決議において,加盟国は人間の安全保障の共通理解に合意しました。これにより,国際社会における人間の安全保障の更なる概念の普及と実施に向けた取組が一層促進することが期待されます。
  3. 我が国は人間の安全保障基金やその他の政府開発援助(ODA)を効果的に活用し,引き続き積極的に人間の安全保障を推進していきます。

(参考1)人間の安全保障に関する決議共同提案国
 我が国を含む以下25カ国が共同提案国となった。
オーストラリア,ベナン,チリ,コスタリカ,フィジー,ホンジュラス,日本,ケニア,ヨルダン,リベリア,マダガスカル,メキシコ,ミクロネシア,モンゴル,ナウル,パラオ,パナマ,パプアニューギニア,フィリピン,韓国,サモア,セネガル,タイ,チュニジア,ウガンダ

(参考2)人間の安全保障に関する最近の動き
2010年4月 人間の安全保障に関する国連事務総長報告発表
2010年5月 国連総会において初めて人間の安全保障に関する公式討論を開催
2010年7月 人間の安全保障に関する国連総会決議案採択
2010年9月 ミレニアム開発目標(MDGs)国連首脳会合開催
2011年4月 人間の安全保障に関する国連非公式テーマ別討論開催
2011年6月 MDGsフォローアップ会合開催
2012年4月 人間の安全保障に関する2つ目の国連事務総長報告発表
2012年6月 国連総会において人間の安全保障に関する公式討論を開催

(参考3)人間の安全保障基金
 人間の安全保障の実践のため,我が国のイニシアティブにより1999年に国連に設置された信託基金。人間の安全保障基金に対し,我が国は現在までに総額約413億円(約3億7,007万ドル)を拠出している。これまでも,この基金を通じ人間の生存,生活,尊厳に対する多様な脅威に対して人間の安全保障の視点から取り組む国連関係国際機関の約210のプロジェクトを支援してきている。

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